食品の裏面表示を見る習慣がある方は、気づいているかもしれません。
Hug & Treatの商品——Proco(プロコ)もHal-cru(ハルクル)も、裏面の「原材料名」欄がかなり短いんです。長いカタカナの化学名称がほとんどない。読める名前の素材が並んでいる。「/(スラッシュ)」の後に何も書かれていない、いわゆる「スラッシュゼロ」の状態です。
今日は、このシンプルな裏面表示にたどり着くまでの話をします。
添加物を「敵視」しているわけではない
まず前提として、私たちは添加物を悪者扱いしたいわけではありません。食品添加物には、食品の安全を守り、品質を安定させ、流通を可能にし、製造コストを抑えて手頃な価格で届けるという大切な役割があります。
ただ、Hug & Treatの商品は「毎日のおやつ」として食べていただくものです。毎日口にするもの。1回食べて終わりではなく、積み重ねていくもの。
そう考えたとき、「なくても成立するなら、入れない」というのが私たちの出発点でした。
からだの中からのストレスを増やしたくない
Hug & Treatの根っこにある考え方は、「からだの中からのストレスを減らす」ということです。
現代のストレスは、仕事や人間関係だけではありません。食べ物の中に含まれる成分が、腸内環境のバランスに影響を与え、からだの内側から静かにストレスを加え続けている可能性がある——近年の研究が示していることです。
腸内環境が乱れると、食事から摂った栄養の消化・吸収の効率が落ちやすくなるとされています。いくらいい素材を使っても、腸がそれをうまく活かせない状態では、届くものも届かない。
だからこそ、まず「マイナスにしない」。添加物によるからだへの余計な負担を避ける。そのうえで「プラスにする」。発酵・食物繊維・えんどう豆プロテインといった、からだにとってプラスになると考えている素材を使う。この両輪が、Hug & Treatの商品設計の核です。
シンプルにたどり着くのは、シンプルではなかった
ここから正直な話をします(笑)。
裏面表示をシンプルにするのは、シンプルではありませんでした。
乳化剤を使わないとクッキーの食感が安定しにくくなります。膨張剤を使わないと焼き上がりのボリュームが出しにくい。保存料を使わないと賞味期限が短くなる。香料を使わないと風味の設計に制約が出る。
ひとつ添加物を抜くたびに、製造の難易度が上がります。そのたびに素材の配合を見直し、焼き方を調整し、試作を繰り返す。「これでいける」と思ったレシピが、食感や味で納得いくものにならないこともありました。
しかもHug & Treatは精製砂糖も人工甘味料も使わないので、甘さの設計にも制約がある。甜菜糖だけで美味しいと思える甘さに着地させるまでに、何度試作を重ねたかわかりません。
でも、こうした試行錯誤の結果が「読める名前のシンプルな裏面表示」なんです。地味ですが、ここにいちばんの自信があります。
裏面表示は「正直さ」の名刺
Hug & Treatのブランドバリューのひとつに「TBH(To Be Honest = 正直にお伝えします)」があります。
裏面表示は、ブランドの正直さがいちばん端的に表れる場所だと思っています。どんなに素敵なパッケージデザインでも、どんなに心に響くコピーでも、裏面にはごまかしがきかない。素材と向き合った結果がそのまま出る。
だからこそ、ProcoやHal-cruの裏面は、ブランドの「名刺」だと思っています。
裏面表示がシンプルであること。
それは、からだの中からのストレスを増やさないための設計であり、素材と向き合った試行錯誤の結果であり、「正直にお伝えします」というブランドの約束そのものです。
今度Hug & Treatの商品が手元にあるとき、ぜひ裏面を見てみてください。シンプルに読める名前が並んでいるはずです。それが、私たちの正直さのあらわれです。
裏面の表記を評価してくださるお客様と出会えると、本当に嬉しくなります。この裏面のシンプルさに気づいてくれる方がいる——それが、この道を選んでよかったと思える瞬間です。