Hug & Treatのシャチョウです。
ハグトリコラムVol.28、Vol.29では健康の価値について取り上げています。今回はその続きなんですが、少しだけトーンが変わります。実際にあったことを、正直に書きます。
「早く死んでもいい」と言った先輩
15年近く前のことです。仕事でお世話になっていた先輩がいました。ヘビースモーカーで、いつもおいしそうにタバコを吸う人でした。
ある日、なんの流れだったか、健康の話になって。先輩がこう言ったんです。
「タバコをやめるぐらいなら、早く死んでもいいよ」「健康を意識して、つまらない生活をするのは嫌だ」。
サラッと言っていました。冗談半分だったのかもしれません。でも、そのとき私は「ああ、人って案外自分本位に健康を考えるんだな」と思ったのを覚えています。
で、話の流れから、ちょっと踏み込んで聞いてみたんです。「でも、もし肺がんで余命宣告をされたとして、娘さんと息子さんはどう思うと思いますか」って。
数秒の沈黙があって、先輩は何も言わずにタバコをもみ消しました。答えは出なかったのかもしれない。でも、何かが動いたのは確かだったと思います。
義父を見送った日のこと
一昨年のことです。義父を肺がんで亡くしました。
義父も若い頃からタバコを吸っていたようです。晩年は、健康な状態とは言えませんでした。
病状が進んでいく中で、義母も、妻も、義妹家族も、できることを探しては試していました。でも衰弱していくにつれて、選択肢はどんどん減っていきました。
最期は、呼吸もできなくなり、苦しむ義父を見送る形になりました。
そのときのシーンは、妻にとってとても苦しい記憶として、今も残っています。
念のためお伝えしておきますが、「だからタバコはダメだ」とか「健康管理を怠るな」という話をしたいわけではありません。義父には義父の人生があり、その選択がありました。
ただ、あのとき私が強く感じたのは、とてもシンプルなことでした。
健康は、自分ひとりのものではなかった、ということです。
大切な人の顔を思い浮かべたとき
自分の健康が損なわれたとき。影響を受けるのは自分だけではありません。
家族が心配する。誰かの時間が看病や介護に使われる。そして何より、大切な人に「苦しい記憶」を残す可能性がある。
「自分はいいや」と思える人でも、大切な人の顔を思い浮かべると、少し話が変わってくる。あの日タバコをもみ消した先輩のように。
「自分を大切にする」の、その先にあるもの
人は必ず最期の時を迎えます。それは誰にも避けられない。
でも、そのときまでにどういう時間を過ごすかは、選べます。大切な人とどういう関係で人生をともにするか。どう見送られるか。その時間の在り方を決めるのは、今日という日の選択の積み重ねだと思っています。
あなたの健康が失われた時に、あなたの大切な人にはどんな影響があると思いますか?
Hug & Treatが「自分を大切に」と言い続けているのは、「健康」がゴールだからではありません。
私たちが「自分を大切にする」ことは、「大切な人を大切にする」ことでもあります。
健康の先にある「幸せな時間」。そして、「豊かな人間関係」の広がり。
自分を大切にすることが、大切な人の安心になる。大切な人の笑顔が、また自分のエネルギーになる。そうやって、幸せが循環していく——そのそばに、Hug & Treatがいられたらいいなと思っています。
自分を大切にすることは、自己中心的な行為ではない。
あなたが自分を大切にすることで、
あなたの大切な人も、守ることになる。
今日、ひとつだけ。自分のからだを大切に扱う選択をしてみてください。それはあなたのためだけではなく、あなたの隣にいる人のためでもあるのだと思います。