「食べる量を減らしているのに、全然変わらない」「少し変わったと思ったら、すぐ元に戻ってしまう」——こういったエピソードを耳にすることがあります。
頑張ってサラダランチにしてみたり、夜の炭水化物を抜いてみたり。なのに体重は変わらないどころか、むしろ疲れやすくなった気がする。
「え、なんで? 私の代謝どうなってるの?」って思いますよね。「おかしいでしょ!」という気持ちも、わかります。
Hug & Treatのシャチョウです。今日は、この「頑張っているのに報われない問題」の裏側にあるものをお伝えします。
お腹はいっぱい。からだは飢えている。
「栄養失調」って聞くと、食べ物がない時代の話だと思いますよね。でも今、食べ物で溢れているこの時代に「現代版の栄養失調」が静かに広がっていると言われています。
食べていないわけではない。むしろ食べている。カロリーは十分。お腹もいっぱい。でも、からだが本当に必要としている栄養が入っていない——そういう状態です。
摂りすぎているもの
- 糖質(精製された炭水化物・砂糖)
- 脂質(揚げ物・スナック菓子・加工食品の油脂)
- 塩分
足りていないもの
- タンパク質(筋肉・免疫・ホルモン・神経伝達物質の材料)
- 食物繊維(腸内環境のバランスに関わる)
- ビタミン・ミネラル(代謝・免疫・エネルギー産生に必要)
コンビニのおにぎり、菓子パン、カップ麺。これで毎日しのいでいると、上の「摂りすぎ」と「足りていない」が同時に起きます。満腹感はある。でもからだは「まだ足りない」と訴え続けている。なんとも皮肉な状態です。
栄養が足りないと、からだは「守り」に入る
からだって賢いんです。栄養が足りないと判断したら、「攻め」から「守り」に切り替わります。
タンパク質が足りなければ筋肉を分解してエネルギーを確保しようとする。筋肉が減ると基礎代謝が落ちる。消費エネルギーが減る。そうすると、食べる量を減らしても変わらない——あるいはむしろ太りやすくなる。
食事を減らしてダイエットしているつもりが、からだの中では逆のことが起きているわけです。なんという罠でしょう(笑)。
さらに厄介なのが、ストレスとの悪循環です。ストレスを感じるとコルチゾールが分泌され、コルチゾールはタンパク質を消費します。ストレスが多い人ほどタンパク質の必要量が増える。なのに、ストレスで食事が乱れてますます足りなくなる。
タンパク質はセロトニンやドーパミンの材料でもあるので、不足すると気分が不安定になりやすい。甘いものが止まらない、やる気が出ない——それが「意志の弱さ」ではなく「栄養不足のサイン」かもしれないと思うと、ちょっと見え方が変わりませんか。
「食べているのに調子が出ない」は、
「からだが本当に必要としているものが足りていない」
というサインかもしれない。
食べる量ではなく、「中身」を変える
だから、解決策は「もっと我慢する」ではないんです。「何を食べるか」を少し変えること。
- 1日3食のどこかにタンパク質源を意識して入れる(卵・豆腐・納豆・魚)
- おやつを「カロリーを摂る時間」から「足りない栄養を補う時間」に切り替える
- 加工食品を減らし、素材がわかる食品を少しだけ増やす
Hal-cru(ハルクル)やProco(プロコ)を作るとき、私たちがいちばんこだわったのはまさにここです。おやつの時間って、ほとんどの人にとって「カロリーを摂るだけの時間」になっている。でもそこに、タンパク質・食物繊維・発酵成分が入っていたら? その積み重ねで、からだが「足りない」と訴えていたものが少しずつ満たされていくのではないでしょうか。
食べることを我慢するのではなく、食べるもので満たす。そのほうが、からだにとってもこころにとっても、ずっと健やかだと思っています。